明日で東日本大震災から10周年を迎えます。先週よりお伝えしている【3.11から10年、どんな備えをしていますか?】の後編、今回は情報面から防災について考えてみます。私たちよこはま子育て情報スポットスタッフが「2月の地震の際にどのような情報収集をしたのか、またどのような情報が役に立ち、またどのような情報を普段活用しているか」についての生の声をお届けします。
◆先月の地震では、揺れが収まってから、スマホと、テレビで、地震情報を確認しました。あと、スマホの充電が少なくなっていたので、急いで充電しました。(スタッフW)
◆先月の地震ではすぐにテレビをつけて確認しましたが揺れが長かったのでとても怖かったです。テレビがつかない状況になったり揺れが強かったりした場合は、更なる備えも必要だなと思いました。(スタッフK)
◆私は揺れが収まり、停電などの心配がなければ直後は特にテレビも携帯もチェックせず、そのまま生活を続けるというスタンスです。
いざというとき、避難所が設営されるのか、団地の住民が全員そこに収まるのか、それとも自宅避難になるのか、その判断をどのタイミングでするのだろうと、いつも疑問に思っています。避難所に入るには、その地域の自治体に入っておいたほうがスムーズだという話も聞いたことがあります。
「ベイ★キッズマガジン」の【まちすきコーナー】でも紹介されていた防災士sumiさんが運営されているツイッター「sumisan_life」は、先月の地震直後、すぐに“備えの確認を”という趣旨の内容を流していました。常に情報発信している防災に敏感な人が身近にいるといいかもしれません。ユーチューブやツイッターはデマも多いので、信頼できる発信元を確保する、というのも大切だと思います。もし、家族と離れ離れで被災したときには、「災害用伝言ダイヤル171」を使おうと思っています。(スタッフH)
◆警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)のTwitterをフォローしています。定期的に災害時の情報を発信しているので勉強になります。その時になってみないとわからない事が多く、備えていても実際はこれもあった方が良かったとか、どう行動すれば良かったのかとか出てくると思うので、知識や物があれば対処方法の選択肢が増えるのでは?と思っています。(スタッフS)
◆2月の地震のときはダイニングテーブルの下に隠れたのですが、すぐ手の届くところにスマホがあったので、それですぐ状況を調べられて便利だなあと再認識。ダイニングでモバイルバッテリーを充電しているのでそれも目に入って安心感が増しました。手回し充電式のラジオも防災リュックにはあるけど、それを取りだす必要もないのがスマホなんだと今回の地震では強く感じました。なので、モバイルバッテリーをスマホの台数分+α買って、暗闇でも手の届きやすいところに分散して充電しておくのも手かなと思いました。(もちろん停電が長引いて充電が切れてしまったときには手回しやソーラー充電式の機器が活躍すると思いますが。)
あとは、SNSが役立つのは知ってるけど、不安な時は真偽不明の情報に自分も振り回されてしまうのだということもこの1年あまりのコロナ禍でさんざん経験したので、地震や災害のときに冷静な判断に使える情報をあらためて選びなおしたいと思いました。
日本気象協会tenki.jpのTwitter公式アカウント「tenki.jp地震情報」は震度1でも載せているので頻繁に流れてきてしまいますが、日々日本のどこかでこんなに地震が起きているのだということを感じさせてくれるので、フォローしています。
また、NTT東日本のWEB171(WEB伝言板)の使い方について家族や実家と話し合おうと思っています。各携帯電話キャリアでもWEB伝言板サービスがあるけどうちは格安スマホなのでできないと思いこんでいたのですが、このWEB171だとキャリアに関係なく利用できるそうなので、今後携帯会社を乗り換えた場合も使えてよいなと思いました。(スタッフN)
以上、スタッフの様々な声をお届けしました。
いざという時にデマを含め様々な情報に振り回されないよう、信頼できるSNSを普段から利用することは大事ですね。大きな災害が来る備えとして「ネットワークがつながらなくなったらどうするのか」、同居はもちろん遠方に住む家族も含め「大事な人たちとどのように連絡をとり合うのか」、そして「どのように命を守るのか」、日頃から家族で話し合っておくことがやはり大事なのだと、東日本大震災10年を目前にあらためて実感しました。
皆さんもご家族とぜひ話し合ってみてください。