2021年5月の「楽しもう!ヨコソダテ♪」のコーナーでも取り上げた『ダブルケア』。身近な人のケアが複数重なることをいい、代表的なものに育児と介護の同時進行があります。元気に過ごしていてもダブルケアはいつ始まってもおかしくありません。小さな子がいれば、負担はなおさら。
今回はダブルケア月間ということで、ダブルケア体験のあるスタッフの記憶を話してくれました。
私は実母実父が共に3年前に亡くなったため、今は介護は思い出になってしまいました。
介護のシーンでは印鑑レスはまだ遠く、印鑑を使う機会が多かったので、以前は旧姓印を持ち歩いており、先日即座に印鑑が作られる機械を街中で見つけて懐かしく感じました。三文判で売っている名前でないと印鑑は作るのが結構面倒なのです。
結婚して姓が変わると、旧姓の印鑑は使うことがほとんどなく、引っ越しなどでいつの間にか紛失してしまいましたが、介護は印鑑を使うことが多いです。
確認書類に押印
② 容態が悪くなったための、急性期治療の入院時の説明書などの書類に押印
③ 容体が落ち着いたので療養型病院に転院のための書類に押印
④ ショートステイの利用の際の契約書に毎回押印
⑤ 新たな介護サービスを受ける際の契約書に押印
思いつくだけでもこんなにあります。また、契約の際に自分がサインする際には旧姓印だけでなく、現姓の印鑑も必要になります。そして、両親ともにとなると印鑑を押すシーンが沢山あったのです。逆に子育て中で印鑑を使うことは小学校6年間で数回でしたが、中学に入って三者面談時に毎回印鑑を使うことになりました。ペーパーレス・印鑑レスの流れのはずが、年齢が上がるにつれて印鑑を使うシーンが増えるのも不思議ですね。
私自身が介護を受けることになった場合、自分の娘が同じように印鑑を使う時代になるかわかりませんし、改姓しないかもしれませんが、不要になった印鑑は捨てないように私が預かっておこうかと思っています。
また、以前ヨコソダテで取り上げた エンディングノートを作ろう! や ダブルケアカフェに参加しました! も、このダブルケア月間に是非再度読んでいただきたいです。いまはなんと100円ショップでもエンディングノートが販売されており、たくさん種類もありますよ。
ダブルケア(育児と介護の同時進行)の言葉が産まれてからもう10年以上になるようです。ダブルケアのことを真剣に考えてくれたり、当事者も増えたりと10年で変化もあったと思います。このダブルケア月間で更に多くの方にダブルケアについて周知できたらと思います。
(担当:R.S.)
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