災害が起こる前に読んでおきたい『親子のための防災コンパス』

よこはま子育て情報スポットでも配布している『親子のための防災コンパス』には、災害時に役立つ基礎知識や子どもがいるからこそ必要な備え、妊娠中や子どもの体調管理など、被災する前に知っておきたい情報がたくさん詰まっています。

今回の「楽しもう!ヨコソダテ♪」では、『親子のための防災コンパス』を発行した公益社団法人神奈川県助産師会の災害対策委員長の山本年映さんに、冊子を作成したきっかけなどについてお話しを伺いました。

 

『親子のための防災コンパス』を作成したきっかけを教えてください

立て続けに起こる災害を目にして、神奈川県助産師会の中でも何か対策ができないかと意識しているときに、昭和大学が神奈川県に制作提案をしたのがきっかけです。神奈川県、昭和大学、神奈川県助産師会の三者が協力し作りあげました。「神奈川県の母子を取り残さない」というテーマを掲げています。

 

妊娠中や子ども連れでの避難はどんなところが大変なのでしょうか

まずは、何をするにしても時間が倍かかるというのが挙げられます。避難所に着いても、子どもが泣いたらと思うとその場にいられなかったり、妊婦さんは不安な気持ちが強くなってしまったり、とても大変です。わたしたち助産師会は、どうしても災害弱者になってしまう妊産婦さんを取り残さないように支援したいという思いで災害対策に力をいれています。

 

実際に避難所で困っていたという声があったのでしょうか

2011年に発生した東日本大震災のときに、現地にボランティアとして訪問した助産師から実際の体験談を聞きました。避難所に妊産婦さんの姿はなく、車中泊で過ごしていたそうです。その後も研修会等でさまざまな話しを聞きながら、理解を深めていきました。

 

『親子のための防災コンパス』の冊子やリーフレットについて教えてください

女性や赤ちゃん、そのご家族に寄り添う助産師ならではの視点で集めた情報やメッセージが載っています。時代に合わせて二次元コードを活用することでより多くの情報にアクセスできるようにしました。助産師への相談窓口や防災減災の方法、基礎知識なども含めて掲載されている25ページの冊子と、よりコンパクトで手に取りやすいリーフレット型のものを作成しました。

 

よこはま子育て情報スポットのほか、どこで手に入れることができますか

神奈川県助産師会のウェブサイトから最新版の『親子のための防災コンパス』の冊子とリーフレットをダウンロードすることができます。毎年、データなどの見直しをして改定し続けています。

 

読者の方へメッセージをお願いします

未来ある子どもたちの命をまず守らなければと思ったときに、一番に側にいるのはママやパパです。まず、自分を助ける「自助」できる力をつけてもらいたいです。「公助」や周りの人と助け合う「共助」につながっていけるように『親子のための防災コンパス』を通して、自分で自分と家族を守る力を身につけるための基本を得てもらえたらと思っています。

<お話しを聞いた方>
公益社団法人神奈川県助産師会災害対策委員長
とわ助産院院長
山本年映さん

 
<感想>
『親子のための防災コンパス』には、妊娠中から生まれたばかりの赤ちゃん、よちよち歩くくらいになる子どもまでを連れていっしょに避難をしたり、自分たちの身を守ったりするために必要な知識がたくさん詰め込まれていて、勉強になりました。子どもの成長とともに情報をアップデートしながら、事前に読んで準備をしておき、必要なときにすぐに取り出して確認できるようにしておけたらいいなと思いました。

(スタッフH.M)

 

 

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