横浜市産前産後ヘルパー派遣事業

産後間もない女性の身体には大きな変化が起こっています。身体が回復し、育児に慣れるまでの間、周囲に頼れる人がいれば安心ですが、さまざまな事情でそうもいかないこともあります。今回の「たのしもう!ヨコソダテ♪」ではそんなときに利用できる横浜市の産後母子ケアの一つ産前産後ヘルパー派遣事業を実際に利用したスタッフが紹介します。

横浜市の産前産後ヘルパー派遣事業を利用するには、条件があります。

対象になるのは、妊娠中もしくは出産後5ヵ月(多胎児の場合は出産後1年)未満で、心身の不調等で子どもの養育に支障があり、他に家事育児を行う者がいないため、支援が必要な世帯です。住んでいる区に申請し、支援が必要と認められると、横浜市が委託した事業者からヘルパーが派遣されます。それぞれ家庭の事情はさまざまですので、もし、産後の生活に不安がある場合には、まず、各区役所のこども家庭支援課で相談してみましょう。

支援内容は、主に自宅での日常の家事や育児の手伝いです。保育園の送迎や日用品の買い物など本人の外出に付き添ってもらうこともできます。

 

利用が可能な時間と回数は、平日の9時から17時、1回2時間以内、1日2回までで、産前・産後各20回以内(多胎児出産の場合は、産後40回以内)です。利用料は1回2時間以内、1500円。特定の条件に当てはまる場合には減免を受けることができます。

産前産後ヘルパー派遣事業を利用するには、横浜市のウェブサイトに掲載されている委託事業者一覧の中から自分の住んでいる地域に対応している事業者を選び、希望する内容や時期、頻度などを伝え、利用が可能か確認します。そのあと、区役所に申請書類を提出し、面談や電話で申請内容の確認をします。対象となる条件が満たされていることが確認されると「横浜市産前産後ヘルパー利用承認通知書」が届きます。再度、事業者に連絡をとり、日程の調整などをします。妊娠32週以降であれば、事前に登録することもできます。

わたしは2019年と2021年の出産時に実家・義父母ともに頼れない環境であったため産後ヘルパーをお願いしました。なかには、実家が遠方で、里帰り出産を控え、親に来てもらうことも難しいという理由でヘルパーさんを派遣してもらった友人もいました。わたしが実際にお願いしたのは、食事の支度と床の掃除です。やらなければという思いややりたいという気持ちはあっても、子どもの世話に追われて時間がとれない、産後すぐで体が思うように動かないというときに、ヘルパーさんに日常の家事を手伝ってもらい、助かりました。ヘルパーさんによると、沐浴の補助をお願いする方も、結構いるそうです。

初めての出産のときにはわたし自身が何をしてもらえば良いのかわからず、うまく援助してほしい内容をヘルパーさんに伝えられなかったのが悔やまれます。これから申請を考えている方は、前もって産後の生活をシミュレーションし、どの家事を最優先にしたいのかなど要望を伝えられるように心の準備をしておくことをおすすめします。

また、自分も相手も人ですから、産後すぐの気が立っているところ、家に入ってもらうには、ヘルパーさんとの相性も気になると思います。

横浜市から委託を受けている派遣元を運営しているのは、介護系の企業や保育園、助産院、子育て支援系のNPO法人などさまざま。まずは、自分の住んでいる区に対応している事業者のウェブサイトを見ながら雰囲気を確認しておくと安心です。

受託事業者一覧には、横浜市の産前産後ヘルパー事業を通さず個人で直接契約をして利用することのできる事業所も掲載されています。(令和3年度)

長い子育ては始まったばかり。出産直後に無理は禁物です。わたし自身、ヘルパーさんの手を借りることで、家事も育児も、大人の協力が多ければ多いほど、時間や気持ちにゆとりが持てると実感しました。頼れる人がいなくてつらいときにはヘルパー派遣を利用することを検討してみるのもよいかもしれません。ヘルパーさんは、産後に赤ちゃんとともに安心して日常生活を送れるように、“お母さん”に替わって手助けをしてくれる存在です。普段の生活を始めるための助走期間だと思って、頼ってみてくださいね。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、助成金が出たり、郵送での申請を受け付けていたり、通常とは異なった対応をしている場合がありますので、利用の際は、横浜市のホームページをご確認ください。

スタッフH

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