横浜の幼稚園、保育園シリーズに続いて、今回は小学生の放課後!
共働き家庭にとって、子どもが小学生になるタイミングで直面するのが「小1の壁」。保育園には延長保育があって遅い時間まで預かってもらえたけれど、小学校の放課後サービスの運営時間は保育園ほど長くないケースが多いです。また、子どもが小学生になると時短勤務制がなくなる企業も多いので、働き方を変える必要がある人も出てきます。
そこで、横浜市立小学校に通う小学生の放課後についてまとめました。
(2022.10.3更新)
・横浜市内のすべての市立小学校に「放課後キッズクラブ」が設置されている
・学校外には放課後児童クラブ(学童保育)・民間学童がある
・放課後あるあるQ&A
◆小1の一日はこんな感じ
登校⇒朝の会⇒1時間目~4時間目⇒給食⇒掃除⇒5時間目⇒下校
入学してしばらくは給食はなくお昼で帰宅します。学校によって時間割が若干異なりますが、給食なしの下校時間は12時~12時半、5時間目までの場合は14時~14時半くらいです。
登下校の方法は学校ごとに異なります。地域ごとに班を作った集団登校のところもあれば各自で登校するところもあります。普段は集団下校をしていないけれど、子どもたちが学校に慣れるまで入学当初は集団下校にしている学校もあります。
◆横浜市内のすべての市立小学校に「放課後キッズクラブ」が設置されている
これまで「はまっ子ふれあいスクール」という放課後の居場所が各学校にありましたが、留守家庭にも対応した放課後キッズクラブに移行され、現在すべての市立小学校に放課後キッズクラブが設置されました。すべての子どもたちを対象とした「遊びの場」に、留守家庭の子どもたちを対象とした「生活の場」が備わった事業です。
利用区分という区分があり、利用したい方を選んで登録します。登録後は、翌月の利用予定表を事前に提出し参加します(ネットで利用予定を入力できるキッズクラブもあります)。
令和2年度まで2つの利用区分がありましたが、令和3年度より3つの利用区分ができました。
①放課後の遊び場として利用する ➡利用区分1「わくわく」
対象:通学している児童及び当該校区に居住している児童
時間:[平日]放課後~原則午後4時まで[土曜]原則実施なし[長期休業]2時間程度
料金:無料
②遊びの場+生活の場として利用する ➡利用区分2「すくすく」(A:ゆうやけ B:ほしぞら)
対象:留守家庭児童 (就労証明書などが必要です)
時間:放課後(土曜は午前8時30分)~Aゆうやけ午後5時まで、Bほしぞら午後7時まで
※令和4年度より土曜を除く学校休業日(長期休業日等)は開所が午前8時~となりました
料金:Aゆうやけ 月額2,000円+おやつ代 7・8月 月額2,500円+おやつ代
Bほしぞら 月額5,000円+おやつ代 7・8月 月額5,500円+おやつ代
※利用区分1「わくわく」でも一時利用で②のように遅い時間までの利用可能。その場合は1回800円+おやつ代がかかります。(利用区分2の定員に空きがある場合のみ利用可能。定員については↓コチラ)
※利用区分2「すくすく」のAゆうやけも一時利用でBほしぞらの時間までの利用可能。その場合1回400円+おやつ代がかかります。
午後4時までとなるとキッズクラブで過ごす時間はとても短いものになりますね。これまでの区分1の利用を見ていると、いざという時に利用できるように登録している人は多いです(特に低学年)。学級懇談会の時に利用する方が多くいました(コロナ前)。
放課後キッズクラブは学校の中にありますが、学校外でも放課後の居場所があります。
その一つが横浜市の補助を受けて学校外の施設を利用して運営する横浜市放課後児童クラブ(学童保育)です。公私問わずいろいろな学校の子どもが集まるのが特徴です。保護者会が主体となって運営しているところが多いです。いつも同じメンバーなので家庭的で連帯感があるのも特徴。クラブによって利用料は異なりますが、17,000~18,000円くらいが平均的な目安です。
そして、習い事や塾関係の会社が運営している民間学童保育もあります。夜遅くまで開設していたり、英語や運動などその会社の特徴を活かした充実したプログラムや送迎バスがあったりと留守家庭を手厚くサポート。利用料は施設により異なりますが高めで月額60,000~70,000円するところもあります。
コロナの影響でどのような形で開催されるか分かりませんが、春から利用する予定の方はホームページなどで確認しておきましょう。
放課後の居場所・区別一覧はコチラ
Q:定員はあるの?保育園のように待機児童になることもある??
A:留守家庭支援の放課後事業(放課後キッズクラブの利用区分2「すくすく」、学童保育)では、「一人あたり1.65㎡以上を確保」するよう努力することを国が定めており、これに従い定員数を設定しています。遊び場である放課後キッズクラブの利用区分1「わくわく」には定員はありません。
物件を借りて運営している学童保育では広い物件に引っ越しをしない限り定員数は固定されるため、定員数を超えた場合は入所が難しいです。放課後キッズクラブは学校施設を利用しているため、定員を超えそうな場合は空き教室などを活用できないか学校や区役所と協議し定員枠を広げるように努めています。
A:放課後キッズクラブの利用区分2や学童保育は4月1日から利用できます。小学校に入学する前からの利用となるので、突然の環境の変化に戸惑う子どももいるでしょう。そのため、入学式までは仕事を有休で休んだり、なるべくお迎えの時間を早くしたりと、保護者のフォローがあるといいと思います。放課後キッズクラブの利用区分1の利用はキッズクラブによって異なりますが、給食が始まる頃から利用できるところが多いです。
A:原則として、年度途中での変更ができます。利用区分1から2へ変更する場合は就労証明書などが必要です。変更方法は各キッズクラブによって異なります。
A:必ずお迎え時間までにお迎えに来られるようにしましょう。学童保育や民間学童では延長対応がある施設もあります。放課後キッズクラブは最長19時までで、延長はありません。仕事の関係でお迎え時間が間に合わないことが考えられる場合は、子育てサポートシステムの利用などを検討したり、近隣の知人にお迎えを頼めるようお願いし、事前に保護者以外のお迎え人として登録しておく必要があります。
A:放課後キッズクラブは障害のある子も利用できるよう横浜市がスタッフの研修機会を設ける等支援しており、障害があるから利用できないということはありません。子ども本人と保護者とスタッフが十分な話し合いの元に、本人が楽しく放課後を過ごせるようサポートしていきます。より専門的に手厚いサポート(送迎など)が受けられる、障害のある子専門の放課後等デイサービスがある地域もあるので、子どもにとってどこがいいのか選ぶことができます。